体重の変動

結婚前の体重は40キロくらいだった。

妊娠して臨月を迎えた頃は57キロになった。

赤ちゃんと羊水は

意外と重いものなんだと思っていたが

出産後、体重を測ると

52キロ

12キロは自分の身に付いていた。

母乳のいっぱい出る人は痩せるみたいだ。

私は全く出なかった。

外で人に会うと

2人目?とお腹を触られる。

これはマズイ!

痩せねば!

軽い運動をしてみたり

食事の量を減らしてみたりしても

さほど変化なく

こどもを産むと太るんだと

半ばあきらめかけた時

母がスェーデン式ダイエットの献立を

持ってきた。

2週間の献立が決まっていて

それ以外の物は食べない

主にゆで卵とグレープフルーツを食べる献立になっている。

ゆで卵は朝昼晩3個ずつ食べる。

2週目の後半になるとさすがに

ゆで卵の匂いで気持ち悪くなる。

このダイエットの終了後、

何年かはゆで卵を食べれなかった。

ダイエットの成果は2週間で7キロ

45キロに落ち着いた。

 

40代に入ると代謝が悪くなるせいか

再び体重が増え始めた。

50キロに近づいていく。

と思っていたら

夜間の発熱と寝汗、尿の色は紅茶色

胃の痛みで悶え苦しみ

かかりつけの内科に行く。

血液検査、胃のバリウム検査、

CT検査をすることになる。

CTでわかったのは

肝臓と脾臓通常の3倍になってる。

血液検査でわかったのは

肝臓の数値が驚くほど高い。

私はお酒を全く飲めないのに…

胃のバリウム検査では

胃のあちこちに潰瘍ができていた。

医師は入院したくなければ

2ヶ月自宅静養で2日に1回点滴に来いと言う。

更に精密な血液検査の結果

サイトメガロウイルス感染症と診断された。

このウイルスが内臓のあちこちで悪さをしていたのだ。

よほど抵抗力のない人しかならない病気らしくエイズの検査も受けた。

陰性だった。

初めは悪性リンパ腫かもと言われていたので

ホッとした。

肝臓は点滴で割と早く良くなった。

胃も薬でおさまった。

一番悩まされたのは脾臓

なかなか小さくならず

ごはんが食べれない。

脾臓が肥大していると

ちょっと食べただけで胃が

いっぱいになる感じだ。

味覚障害なのか

甘いものや肉類が食べられなくなった。

自宅静養を始めて2ヶ月で

体重は40キロを切っていた。

脾臓が通常の大きさに戻るのに1年かかった。

あれから10年以上経った。

現在は43キロを保っている。

歳をとると筋肉が必要だ。

毎日鍛えている。